事例紹介

コントラクト株式会社 様

新サービス「置ToC」を立ち上げるに至った経緯を教えてください。

物流業界は、燃料費の高騰、労働力不足、長時間労働といった課題に直面しており、事業継続が厳しい状況にあります。 特に、2024年のトラックドライバーの労働時間規制、通称「2024年問題」は、業界全体に大きな影響を与えると予測されています。 中でも宅配の再配達問題は担い手である配達ドライバーの負荷を高め、 配達効率が悪化することで実収入が減り、廃業、退職の原因となっています。

これまでの日本の物流サービスはサービスの拡充とともにコストを運送会社が負担する形で、価格競争が激化してきました。 このようなサービスの継続は限界に近づいています。2021年、越境ECの宅配ニーズに対応する過程で、宅配事業に強みを持つトランプ社と連携し、 「トラックドライバーが安心して働けるようにしたい」という想いのもと、新たに「置き配」を主体としたサービスを構築する構想を練り始めました。 SCC社にもその想いに賛同いただき、構想の実現に必要不可欠なシステム面に関して担当いただけることになりました。 こうして、3社協力のもとプロジェクトが始動しました。

今回SCCと協業しようと決めた理由を教えてください。

新サービスを構築しようと検討を開始した中で、物流サービスに欠かせないシステムをどう構築するのか？という課題に直面しました。 システム開発を依頼しようと数社に相談したところ、初期開発コストという大きな壁にぶつかることとなりました。 サービス開発には多額な先行投資が必要になるものの新規事業としてサービスが確立していない段階でのコスト負担は難しく、 本構想は暗礁に乗り上げました。

しかし、そんな時に過去お取引があった方から紹介をいただいたのがSCC社でした。 SCC社にも当社の想いに賛同いただき「コラボレーション事業開発サービス」を提案いただきました。 レベニューシェア型でのシステム開発は当社の壁を越え前に進む後押しをしていただく、魅力的な提案でした。 SCC社はシステム開発における豊富な経験を持ち、新サービス構築の過程でその知見をもとに的確なアドバイスとシステムの提案をしてくれました。 その提案も本質をついた的確なものでした。この経緯からSCCは あらたなサービスを作り上げる最良のパートナーだと確信しました。

コラボレーション事業開発サービスを利用する中で、特に印象深かった事を教えてください。

新規事業となるサービスを固めていく中で、当社も未知の領域を手探り状態で構築を進めておりました。 システム要件に関して当社は知識が乏しかったのですが、専門家であるSCC社に都度相談し、 アドバイスをいただきながらシステムの骨格を固めていくことが出来ました。 サービスインに近づけていくことが出来たのは、要望にも柔軟に対応していただけたSCC社のご支援があったからです。 特に、双方にとって未知の部分では、情報収集を行い整理していく際に同じ目線でコンサルティングしていただけたこと、 回答も早く、関連情報なども広く提供いただけた点はありがたかったです。 同じチームとしてサービスを構築していく一体感があったのも心強かったです。

2023年10月1日に無事にサービスを開始することができたことのご感想と、今後の抱負をお聞かせください。

サービスインは、私たちにとってスタートラインだと思っています。 どんなに優れたサービスを作ろうと、ご利用いただけなければ意味がありません。 現在の主要な課題は、サービスインしサービスの普及を進めることです。

私たちのサービスは、ドライバー、荷主企業、そして利用者にメリットがある商品であるため、 より多くのお客様にご利用いただきたいと思っています。 私たちの目標は、人々が安心して荷物を受け取れる状況を持続的に実現することです。

これから実際に運用を開始すると、さまざまな課題に直面すると思いますが、 SCC社の柔軟な対応力でともに課題を解決していけると感じています。 当社のパートナーとしてともに歩み、各社の事業の成長につなげられることを期待しています。